ニュースレター「Oxford Englishについて」

Oxford English

Nature や系列の学会誌等でOxford English の指定があることがあります。英国人校正者に、イギリス英語で校正させたのに、査読者から綴りの間違いを指摘された経験はございませんか?

再チェックしても、イギリス英語の綴りに間違いはないのに、「何故?」と疑問をお持ちのお客様はいらっしゃいませんでしょうか?

Oxford English は標準イギリス英語を基本としていますが、全く同じではありません。特にNature や系列の学会誌で求めるOxford English には特徴があります。これは把握しておかないとどうにも対応ができません。

Nature や系列の学会誌等で求めるOxford English は、イギリス英語とアメリカ英語の混合型(mixture)に見えますが、これはOxford spelling と呼ばれるイギリス英語のひとつです。学会誌で嫌う混合型ではありません。

Oxford spelling can be recognized by its use of the suffix ize instead of -ise: organization, privatize and recognizable instead of organisation, privatise and recognisable. The spelling affects about 200 verbs, and is favoured on etymological grounds, in that -ize corresponds more closely to the Greek root, -izo, of most -ize verbs. The suffix -ize has been in use in the UK since the 15th century, and is the spelling variation used in American English.

The use of -ize instead of -ise does not affect the spelling of words in British English that end in -yse, such as analyse, paralyse and catalyse, which come from the Greek verb λύω, lyo, not from an -izo verb.

標準イギリス英語 オクスフォード英語 アメリカ英語
en-GB en-GB-oed en-US
analyse analyse analyze
behaviour behaviour behavior
centre centre center
defence defence defense
globalization globalization globalization
realise realize realize

オクスフォード式綴り(Oxford spelling)はオクスフォード英語辞典(OED)およびその系統の辞書など、オクスフォード大学出版局から出ている書籍で用いられている英単語の綴り。略号 en-GB-oed。ほぼイギリス式だが、ギリシア語-ιζεινに由来し「~にする」という意味の接辞を -ise でなく -ize とする点が異なり、 analyse, paralyse, catalyse など -yse で終わるものは -yze とはしない。

英文校正に出される前に、依頼先が上記のような知識をもって対応できるかどうか事前のご確認をお奨めします。

Dolphinでは経験豊富なネイティブチェッカーが上記を含め様々なニーズに対応しています。

ここまでオックスフォード英語の主な特徴についての説明をしてきましたが、実際は、上記以外にもオックスフォードコンマ等のいろいろな特徴があります。これからNature等に投稿を予定されている研究者の皆様は、下の05 House Styleのアドレスをクリックして、その詳細をご確認されることをお奨めします。
Oxford University Press (05 House Style)
(オックスフォードイングリッシュの指定は、医学系の学会誌で多く散見されています)

(注記) 余談ではありますが、研究者の皆様のご利用されているオックスフォード英語とは異なる新聞記事等に使用されているオックスフォード英語が別に存在しています。どちらかというと標準英国英語に近いものであり、研究論文向けではありません。新聞記事等に使用されているオックスフォード英語の方のSTYLE GUIDEのアドレスも貼り付けておきます。
University of Oxford Style Guide

(補足) オックスフォード英語にはカナダオックスフォード英語というものもあり、医学系の学会誌で、事務局より「カナダオックスフォード英語が指定された事例」がありました。これはカナダ英語が市民権をもちつつある現象のひとつと言えます。カナダの編集者の間では、カナディアン・オックスフォード・ディクショナリー(Canadian Oxford Dictionary)の「Editing Canadian English(カナダ英語で編集)」の章を参照するケースが多い様です。
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