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医学翻訳を低価格・高品質で提供しています。

2023年4月1日改訂

LCT(低価格翻訳)の実現まで、

21年前、翻訳と言えば語学力はあるが、専門分野の知識をもたない翻訳家が、一般教養で対応できる範囲内で請け負うことが普通でした。その結果、高品質で専門分野の翻訳を提供することは困難でした。一般読者向けの読み物なら問題なくても、研究論文等となると理解できないこともあり、お客様の「いくら出したらまともな翻訳ができるんだ」といった声も聞かれたものでした。その頃、1st-tecの母体であるドルフィンが「研究者による研究者向けの翻訳」の提供を開始しました。そして、大好評のうちに12年が経過しました。その後、他社も同様の翻訳を開始し、研究者の翻訳も、もはやドルフィンだけのものではなくなりました。

その頃、リーマンショック(2008年)を発端とする世界的な不況が始まりました。事業仕分け等による官公庁の予算削減もあり、官民問わず経費削減を迫られました。翻訳においても高品質、高価格は論外となり、標準的価格で高品質サービスを提供しても「予算がつかないで発注ができない」という異常事態も発生するようになりました。弊社は、翻訳者の賃金が、日本と比較して安く抑えられる海外で、翻訳&校閲を行うことで、ご提供価格を抑えておりましたが、円安もあり、こちらも限界という状況になりました。

これまでの方法では、お客様の期待する料金で、高品質な翻訳[日→英]をご提供できないという状況となり「発想の転換」を求められることになりました。1st-tecの母体であるドルフィンブランドでは、大学院等の留学経験があり、英語圏で専門分野の知識を習得している日本人が基本訳(下訳)[日→英]を担当していました。そして、次工程で「米英国人研究者」が基本訳(下訳)の校閲[英→英]を担当、「日英クロスチェック担当者(言語の専門家)」は最終チェックのみを行っていました。品質を最優先する信念のもと、このような「研究者2名での翻訳」を10余年も繰り返して、多くの経験を積み重ねて来ました。その業務の過程で、これまで最終チェックのみを担当していた「日英クロスチェック担当者(言語の専門家)」が基本訳(下訳)[日→英]であれば、日本人研究者に近いレベルまで、仕上げることが可能なまでに成長していることに気がつきました。1st-tecの母体であるドルフィンでの10年を超える日英クロスチェックの経験をとおして研究者でなくても「基本訳(下訳)が可能」なスペシャリスト(言語の専門家)が育っていたのです。

もちろん、「日本人研究者」が基本訳(下訳)[日→英]を担当してから、「米英国人研究者」が基本訳(下訳)を校閲[英→英]する方法は、ある意味で「理想形」であり、現在でもドルフィンブランドは、そのような工程の翻訳を継続してご提供しております。但し、その場合、「研究職出身者の基本訳手数料を含めた価格設定」になってしまうという問題があり、お客様へのご提供価格にも影響が出てしまいます。基本訳(下訳)料金が高くなるからです。ドルフィンで10年以上経験を積んだ「日英クロスチェック担当者(言語の専門家)」が、基本訳(下訳)と、英文校閲後の日英クロスチェックを「兼任」できるスペシャリストに育っていたのですから、そのような卓越した経験豊富な人材に、これまでより、責任の重い、そして、報われる作業を提供し、同時に、お客様へ低価格で、十分納得できるレベルの翻訳を提供するために、㈱ドルフィンは新事業部として、1st-tec翻訳サービスをはじめました。㈱ドルフィンは1st-tecの新体制のもと、業界の常識を超える低価格で論文等の翻訳をご提供しています。

主な医療・生物学翻訳について、

a) 医療・生物学分野の論文、書籍そして学会プレゼンテーション資料の翻訳があります。最近は、留学経験者のある研究者も多くなり、日本語からの英語への翻訳は減少し、英文校閲(お客様の英語論文の改善)のご依頼数が増加していますが、緊急時は日本語からの英訳をご依頼されるケースもあります。そのような場合は、英語のできる研究者からの依頼であるからこそ、これまで以上にレベルの高い翻訳が求められるようになっています。

b) 製薬会社からの医薬品、及び、コンタクトレンズ装着薬等の医薬部外品、医療器具、化粧品等の承認審査に関する翻訳、発売後の副作用報告書の翻訳依頼があります。非常に特殊なものもあり、各分野の経験が重要となります。

下記の様な開発、販売の各段階で翻訳が必要になります。 基礎研究⇒新薬候補の発見⇒非臨床試験(動物実験)⇒臨床試験(ヒト対象)⇒承認申請(規制当局へ)⇒製造・販売⇒調査・報告(副作用等)

c) 医療機器に関する翻訳があります。こちらは、医学の知識のみでなく、工学や他の専門分野の知識も求められるケースもあります。1st-tecの基本翻訳者(日英クロスチェック担当者が兼任)はクロスチェックで様々な専門分野の論文を読んだ経験があり、幅広い知識をもっているので大変有利です。医療機器メーカーが海外で各国の規制当局に販売許可を求める承認申請書類や販促資料の作成に伴う翻訳でも強みを発揮します。

1st-tecは低価格だけの翻訳ではなく、母体となったドルフィンがあってこそ実現出来た翻訳サービスであることをご理解の上でご利用頂ければ幸いです。

医療・生物学翻訳の価格について、

医療・生物学翻訳の価格について、多くの翻訳会社で、「業界最低価格」「業界最高品質」を謳っています。実際にお客様が調査されれば明らかですが、このような表示には何の根拠もありません。各社の品質もまちまちであることから、安易に宣伝文句を信じるのは危険と思います。それでも、業界相場を知っておくことは大切と思います。下記は、日本経済産業省許可の公益法人 日本翻訳連盟で発表されたデータ(200単語/400文字)を、弊社価格と比較しやすいように換算してみたもの(100単語/200文字|税抜価格)です。

翻訳料金の目安(オリジナルデータ)については日本翻訳連盟の調査資料をご覧ください。

文書の種類/分野 英文和訳 和文英訳
医学翻訳 3,500円/100単語 6,000円/200文字

英訳を海外作業とすることで、ドルフィンブランドにおいても、「和訳で6%低い価格」、「英訳では9%低い価格」の設定となっています。又、1st-tecブランドについては、「和訳で30%低い価格」、「英訳では32%も低い価格」の設定となっています。

高度な専門知識を要求される医学・生物学翻訳の翻訳において、粗悪な、低価格翻訳が多く見受けられますので、発注前に作業内容の慎重な確認が必要と思われます。難易度の高い医学翻訳を専門分野の背景知識なしで対応することは無謀な行為と断言できます。

ちなみに弊社の本体価格(税抜価格)は下記のようになっています。

単語数は依頼原稿の単語(文字)数になります。

  • 米(英)語100単語→日本語訳(200文字~250文字)
  • 日本語200文字→米(英)訳(100単語~150単語)

(a)Dolphin<日本人研究者の下訳+米英国人研究者の仕上げ>

文書の種類/分野 英文和訳 和文英訳
医学翻訳 3,300円/100単語 5,500円/200文字

(b)1st-tec<研究者以外の下訳+米英国人研究者の仕上げ>

文書の種類/分野 英文和訳 和文英訳
医学翻訳 2,500円/100単語 4,100円/200文字